Humanized Metronome
Masaki Adachi
2024/6/13(thu)〜6/30(sun)

2024年6月13日(木)〜30日(日)   [木・金・土]12:00ー19:00  [日]12:00ー17:00 ※月・火・水 休廊 ここ数年、活躍が目覚ましい注目の若手作家・足立真輝、彼のアートワークと建築分野でのプロジェクトの紹介で構成される個展 「Humanized Metronome」を開催します。 足立は主に紙や木といった身近な素材を繊細に組み合わせながら、直線的なモチーフの集積と反復によって抽象的なオブジェを制作します。それらは身体に深く染み付いた記憶の座標が層になり重ね合います。建物の一部が顕れ出たような足立の作品は、見る角度によって淡い影や光が交差する。自身の身体的記憶の欠片として屹立し、過去の余韻を残します。 シンプルさを保ち美しく静謐な作品たちを、是非ご高覧ください。 ーーーーーーーーーーーー Statement  私の作品は、紙や木を重ねたり剥がしたりして作られている。デザインプロセスの中で生成されるもの、特に未完成の建築模型などの抽象化された空間を触媒に、自身の身体に深く染みついた記憶が再編成されるようなメディアに惹かれてきた。 身近な素材が建築の構成要素への〝見立て〟によって組み合わされる建築模型は、枯山水のように、所有者不在の普遍的な身体的記憶を他者と共有するはたらきがある。そのようなメディアの生成行為を、身体の中で際限なく反復し続けるオブセッショナルな形象を切断し、その破片を実空間に定位させるシステムに変換させたい。 重ねる行為は〝縁(フチ)〟が自身の輪郭を手探りで捉えようとするのに似ている、輪郭は実存しないのだ。ただその試みはアタリをつけたところから全て記録されて、その残像の中で多様な全体性を浮かび上がらせる。錯乱する情報への接続過多により自他の境界が溶け出し、自律的な身体性を著しく失いつつある日々の中で、それらはヒューマナイズされたメトロノームのように、我々の身体に寄り添い、その輪郭の周縁をなぞり続ける。  夢や記憶の中の身体性、その想起と揮発の感覚がどのように物質界にフィードバックし得るか、またそれを媒介に他者と共有されるモデルネの幻想に興味がある。 2024年 足立真輝  ーーーーーーーーーーーー ◉足立真輝[Masaki Adachi] 1990年、神奈川県生まれ。大学、大学院で建築を学んだ後、独立。2019年にBankARTへのレジデンスをきっかけにアーティスト活動を開始。直線的なモチーフの集積と反復によって表現した記憶の空間を、建築模型的な抽象表現技法で制作する。 2014年 足立一郎記念賞(論文:大地と繋がる建築─村野藤吾設計、箱根プリンスホテルの作品論─)2017年 第13回ダイワハウスコンペティション最優秀賞 2022年 Independent Tokyo 2022 審査員特別賞(木戸涼子賞)(KIDO press)など。 Instagram:@masaki_adach Masaki Adachi exhibition Humanized Metronome 2024.6.13(thu)-30(sun) Open:Thu-Sat 12:00-19:00 Sun 12:00-17:00 Close:Mon-Wed

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あなたが噛んだ、唄おぅ
ギャラリートーク 小金沢智×岡本健+
2024/6/1(sat)

2024年6⽉1⽇(土) 16:00-17:30(終了予定) 小金沢智(キュレーター)×岡本健+(ブックデザイナー) 『あなたが噛んだ、唄おぅ』(装丁・著・絵:岡本健+ 発行:モ・クシュラ)の原画展を記念し、キュレーター小金沢智氏を迎えギャラリートークを開催いたします。 定員:15名(要予約)←満席になりました(5/26) 参加費:無料 ※お申込受付は先着順とし、定員になり次第締め切りとさせていただきます。 ※配信等の予定はありません。 【ご予約・お問い合わせ】 メールにてご予約ください。 ①お名前 ②お電話番号をご記入の上、件名「6/1ギャラリートーク」info@iwaogallery.jpまでお申し込みください。 ◉小金沢智(こがねざわさとし) キュレーター。東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コース専任講師、美術館大学センター研究員。1982年、群馬県生まれ。2008年、明治学院大学大学院文学研究科芸術学専攻博士前期課程修了。世田谷美術館、太田市美術館・図書館の学芸員を経て現職。「現在」の表現をベースに据えながら、ジャンルや歴史を横断するキュレーションによって、表現の生まれる土地や時代を展覧会という場を通して視覚化することを試みている。「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2024」(2024年9月)総合キュレーター。 2022年3月、父の葬儀の1日をおさめた私家版写真集『flows』(著:小金沢智、写真:吉江淳、アートディレクション・デザイン:平野篤史)を発行。同年8月、iwao galleryにて、自主企画「『flows』を見る/読む」を開催した。 https://www.koganezawasatoshi.com/ ◉岡本健+(おかもと・つよし ぷらす) ブックデザイナー。1965年、美容師の母、公務員の父のもと大阪市東住吉区で生まれる。間もなく、母親が東淀川区に「ファイン美容室」を開店し転居。3歳のとき、同じく美容師でステージ祖母の教育方針により児童劇団に入団させられる。1970年、大映映画『ボクは五才』(湯浅憲明)に主演。中学まで芸能活動を続けるが肥満といじめにより挫折。母親の母校、大阪市立工芸高校図案科を卒業後、日下潤一氏主宰のBグラフィックスにお世話になる。半年でドロップアウトし、上京。アン・ルイスが社長のデザイン事務所などを経る。1994~2002年まで中垣デザイン事務所勤務。2005年、有限会社岡本健事務所を設立。

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あなたが噛んだ、唄おぅ
岡本健+
2024/5/31(fri)〜6/2(sun)

5/31(金)15:00-20:00 6/1(土)12:00-16:00 6/2(日)12:00-17:00 ※6/1(土)ギャラリートークのため16:00で閉廊いたします。 ブックデザイナー岡本健+の初原画展です。展示期間中、加藤文明社とのコラボレーションにより各作品(原画)の複製をエディション付きにて販売いたします。なお展示される作品には、岡本氏の記憶を同根とする文章があり、本『あなたが噛んだ、唄おぅ』でお読みいただけます。 『あなたが噛んだ、唄おぅ』 ¥1,200+税/200部限定/装丁・著・絵:岡本健+/発行:モ・クシュラ ◉岡本健+(おかもと・つよし ぷらす) ブックデザイナー。1965年、美容師の母、公務員の父のもと大阪市東住吉区で生まれる。間もなく、母親が東淀川区に「ファイン美容室」を開店し転居。3歳のとき、同じく美容師でステージ祖母の教育方針により児童劇団に入団させられる。1970年、大映映画『ボクは五才』(湯浅憲明)に主演。中学まで芸能活動を続けるが肥満といじめにより挫折。母親の母校、大阪市立工芸高校図案科を卒業後、日下潤一氏主宰のBグラフィックスにお世話になる。半年でドロップアウトし、上京。アン・ルイスが社長のデザイン事務所などを経る。1994~2002年まで中垣デザイン事務所勤務。2005年、有限会社岡本健事務所を設立。 ーーーーーーーーーーーーーーー ギャラリートーク[必然と切実、表現という用事] 6/1(土)16:00-17:30 小金沢智(キュレーター)×岡本健+(ブックデザイナー) ーーーーーーーーーーーーーーー ※ギャラリートークの申込受付は5/13(月)よりHPにて告知いたします。

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