PLANTS/BOTANICAL
三上晴子没後十周年展
2025/4/24(thu)〜27(sun)

PLANTS/BOTANICAL 三上晴子没後十周年展 2025年4月24日(木)〜27日(日) [木・金・土]12:00ー19:00 [日]12:00ー17:00 ※private viewing: 4/23(水)15:00-19:00 ※月・火・水 休廊 三上晴子(1961-2015)の急逝から10年になるのを機に、生前はほとんど公開されることのなかった1980年代の作品を中心に展示いたします。没後、自室から発見された手作りの鉄製花器や、額装されたボタニカル絵画も併せて公開。終生変わらなかったジャンクや植物への思いを振り返ります。 ◉三上晴子[Seiko MIKAMI] 1961年静岡県生まれ。2015年1月2日没。享年53歳。 1984年より「情報社会と身体」をテーマに、鉄クズやチップ、コンクリート片をはじめとする廃物を使ったジャンク・スカルプチュア制作(インスタレーション作品)やパフォーマンスなどの活動を始める。1985年サッポロ・ビール恵比寿工場の研究所廃墟にて《滅ビノ新造型》と題する個展を開催し、核戦争後の廃墟化した都市の姿を彷彿とさせる作品群が話題となる。これ以降、情報社会と身体(生体、免疫、情報戦争など)をテーマとした大規模なインスタレーション作品のシリーズを展開するようになる。 1990年代にはニューヨークに拠点を移し、自らコンピュータサイエンスを学んでベル研究所の研究員を務める傍ら、バイオロジーとインフォメーションを横断する新たな概念「Bio-Informatics」としてのメディアアート(人工知能、コンピュータウィルス、ネットワーク)を提唱。主に欧米のギャラリーや美術館で作品を展示した。 当時はまだほとんどなかった、観客参加型のインタラクティブ・アート作品を初めて発表したのは、1991年のP3 altanative museum,tokyoの《パルス・ビート〜あなたの脈拍を貸して下さい》。その後、「知覚によるインターフェイス」というテーマが基軸となり、観客の身体や知覚が介在するインタラクティブ作品を数多く発表していくようになる。 1995年にインターネットが一般化されると即座に表現メディアとして取組むようになり、視線入力による作品《Molecular Informatics》(キヤノン・アートラボ企画展 1996-07)、聴覚と身体内音による作品《World Membrane and the Dismembered Body》(NTTインターコミュニケーション[ICC]1997)、触覚による三次元認識の作品(NY 1998)、重力を第6の知覚と捉えた作品《gravicells―重力と抵抗》(市川創太との共作。山口情報芸術センター[YCAM]2004-10)、情報化社会における二重化された個人の存在と情報エージェントをテーマとした壮大な作品《Desire of Codes/欲望のコード》(山口情報芸術センター[YCAM]2010)、オープンソース化された最新の視線検出技術を利用した《Eye-Tacking Informatics-視線のモルフォロジー》(2011)などを発表。これらは世界各地のアートセンターやフェスティヴァルに繰り返し巡回展示された。 2015年に急死する直前まで、チューリッヒ工科大学との共同研究で、多数の超小型ドローンを制御する作品の実現を試みていた。 1961年生まれ 1991年よりニューヨークに拠点を移す 1995年ニューヨーク工科大学コンピュータサイエンス修士号 2000年帰国。以降、多摩美術大学にて教…

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the Seen and the Unseen
ギャラリートーク 中野正貴×伊賀美和子
2025/3/29(sat)

2025年3⽉29⽇(土)
←満席になりました(3/26) 
18:00ー19:30(終了予定) 中野正貴[写真家]×伊賀美和子 写真家・中野正貴氏を迎えギャラリートークを開催いたします。 定員:20名(要予約) 参加費:無料 ※お申込受付は先着順とし、定員になり次第締め切りとさせていただきます。 
※配信等の予定はありません。 【ご予約・お問い合わせ】
メールにてご予約ください。
①お名前 ②お電話番号をご記入の上、件名「3/29ギャラリートーク」info@iwaogallery.jpまでお申し込みください。 ◉中野正貴[Masataka Nakano] 写真家。1955年福岡県生まれ、翌56年より東京在住。武蔵野美術大学造形学部 視覚伝達デザイン学科卒業。写真家・秋元茂に師事、1980年独立。雑誌表紙、各種広告撮影で活躍。2000年無人の東京を撮影した写真集『TOKYO NOBODY』(リトルモア)で日本写真協会賞新人賞を受賞。2005年写真集『東京窓景』(河出書房新社)で第30回木村伊兵衛写真賞受賞。2008年写真集『MY LOST AMERICA』(リトルモア)で第8回さがみはら写真賞受賞。2021年第37回写真の町東川賞 飛彈野数右衛門賞受賞。2024年写真集『TOKYO EYE WALKING』(リトルモア)。2019年写真展「東京」(東京都写真美術館)、2024年写真展「Pathos」(キヤノンギャラリーS/東京)を開催。 ◉伊賀美和子[Miwako Iga] 美術家/写真家。1966年 東京都生まれ。1999年「キヤノン写真新世紀」優秀賞受賞。ミニチュア玩具や人形を登場人物として情景を描き出した写真作品を制作。近年、写真だけにとどまらず、造形、絵画、ドローイング、インスタレーションと活動の幅を広げている。2000年「A STORM IN THE LIFE ー台風一家ー」(セゾンアートプログラムギャラリー/東京)2003年「テンペスト・イン・ティーポット」(小出由紀子事務所/東京)2007年「Madame Cucumber」(ベイスギャラリー/東京)「Madame Cucumber」(イヒョン・ソウル・ギャラリー/ソウル)2010年「悲しき玩具〜The Open Secret」(ベイスギャラリー/東京)2015年「THAT’S NOT ENOUGH.」(ベイスギャラリー/東京)個展。作品集に『Madame Cucumber』(2007)がある。 https://madamecucumber.art

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the Seen and the Unseen
伊賀美和子展
2025/3/27(thu)〜4/13(sun)

the Seen and the Unseen ー秘密の遺物ー 伊賀美和子展 2025年3月27日(木)〜4月13日(日) [木・金・土]12:00ー19:00 [日]12:00ー17:00 ※月・火・水 休廊 ※3/29(土)ギャラリートークのため18:00で閉廊いたします。          ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ 見えるものと見えざるもの——発掘された遺物と記録された写真   これは真実か、それとも、時を超えて現れた物語か。          ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ 作家25周年を迎えた伊賀美和子は、10年ぶりになる東京での個展「the Seen and the Unseen ー秘密の遺物ー」を開催いたします。 伊賀は1999年キヤノン写真新世紀展での受賞以来、一貫して玩具、それも人形を主たる被写体に多彩な表現を展開してきた。そのなかで《マダム・キューカンバ》という自己投影をした小さな人形を主人公にした物語を写真で表現してきた。本展では、古代文明の発掘品として《マダム・キューカンバ》が登場する。 伊賀は、幼少時代から人形に魅了され、人形を通して人間の〝生命の本質〟や〝繋がり〟を表現しようと模索してきた。今まではプラスチックの素材を用い、過去と現在をつなぐシンボルとして《マダム・キューカンバ》を用いた人生の場面を、写真媒体を通して物語を作ってきた。しかし近年、「古代の人間はどのような祈りをこめて人形を作ったのだろうか?」という疑問を抱き続けていた。 過去と現在を繋ぎ、人々に再生の可能性を語りかけようとしている新作は、古代の人形が時を越えて新たな命を与えられたようでもある。物語の中で巡り巡る生命の循環を表現した《マダム・キューカンバ》シリーズは、こうして新たな一歩を踏み出したのである。かつての登場人物たちが、古代の姿にタイムスリップしたかのようである。2000年より続いた《マダム・キューカンバ》の地平線は、この時代に辿り着いた。「これは真実か、物語か」作家が生み出すナラティブ(物語性)な世界に引き込まれるでしょう。発見とは何か、歴史とは何か、美術とは何か、いろいろな疑問が浮かんで来るだろう。是非、ご高覧ください。 【追記】作品キャプションは、作品と作家のメモから AI が解説をしたものであり、AI との協奏(狂奏)もお楽しみください。 [プリント協力:キヤノン株式会社] ✴︎ gallery talk ✴︎ 3.29(土)18:00ー19:30 中野正貴[写真家]× 伊賀美和子 ※ギャラリートーク(無料、要予約)の申込受付は3/12(水)よりHPにて告知いたします。 ◉伊賀美和子[Miwako Iga] 美術家/写真家。1966年 東京都生まれ。1999年「キヤノン写真新世紀」優秀賞受賞。ミニチュア玩具や人形を登場人物として情景を描き出した写真作品を制作。近年、写真だけにとどまらず、造形、絵画、ドローイング、インスタレーションと活動の幅を広げている。2000年「A STORM IN THE LIFE ー台風一家ー」(セゾンアートプログラムギャラリー/東京)2003年「テンペスト・イン・ティーポット」(小出由紀子事務所/東京)2007年「Madame Cucumber」(ベイスギャラリー/東京)「Madame Cucumber」(イヒョン・ソウル・ギャラリー/ソウル)2…

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