2024年8月3日(土)
16:00ー18:30(終了予定)
大竹昭子(文筆家)×大橋仁(写真家)
このイベントは(スライド上映ではなく)一人一冊写真集を手元において眺めながらトークを聞く、新しいタイプの写真イベントです。実際に写真集に触れながら話を聞くことで、内容や被写体やページ構成についてより理解が深まります。
\申込受付は7/22(月)から開始します/
メールにてご予約ください。①お名前 ②お電話番号をご記入の上、件名「8/3ギャラリートーク」info@iwaogallery.jpまでお申し込みください。
定員:16名(要予約)
参加費:2000円
※お申込受付は先着順とし、定員になり次第締め切りとさせていただきます。
※配信等の予定はありません。
※写真集『はじめて あった』をお持ちの方はお手数ですがご持参いただき、お持ちでない方はその場でお貸しいたします。
※会場にて、写真集『はじめて あった』を特別価格で販売させて頂きます。
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大橋仁からメッセージ
『はじめて あった』は、今までの写真集とは違っていました。
完成後、ページを捲るたびに、後書きに書ききれなかった新たな言葉が次々と湧いてくるのです。
おかしい、おかしい。
進む先にあるものが余りに大きすぎてわからなくなりました。
私を産んだ母の死で呼び覚まされた個的な母子の命の記憶と、己の性癖を起因とした生物としての生命の記憶が、この写真集の中で交錯し、生と死の祝祭を繰り広げているような、そんな気がしてきたのです。
写真集はもう出来あがって自分の手を離れてしまいましたが、この本に対して生涯の後悔が残らぬようなにか行動を起こさなくてはと思いました。『はじめて あった』の読み語り会をはじめたのはそんな動機からです。
6回目の今回は、初めてゲスト(大竹昭子さん)をお招きして開催いたします。
大竹さんから「この写真集の語り手はだれなのか? 人間ですらないのではないか?」というコメントをいただいたとき、この写真集の核心を言い当てておられるように感じ、大竹さんとトークを思い立ちました。
当日はみなさまにご感想やご意見をいただきながら進めてまいります。是非、ご参加ください。
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◉大竹昭子(おおたけあきこ)
文筆家。1980年代初頭にニューヨークに滞在、執筆活動に入る。『眼の狩人』(新潮社、ちくま文庫)では戦後の代表的な写真家たちの肖像を強靭な筆力で描き絶賛される。小説、エッセイ、朗読、批評、ルポルタージュなど、特定のジ ャンルを軽々と飛び越えていく、その言葉のフットワークが多くの人をひきつけている。 2019年に書籍レーベル「カタリココ文庫」をスタートし、 美術・写真・言葉をテーマに刊行。また「写真を深く見るためのワークショップ」を各地で開催、写真を自由に見て楽しみ方法を広めている。最新刊は1枚の写真から言葉を紡いだ『迷走写真館へようこそ』(赤々舎)。
◉大橋 仁(おおはし じん)
1972年神奈川県相模原市生まれ。写真家。1992年キヤノン写真新世紀公募展にて優秀賞を受賞。数々のアーティストのCDのジャケット撮影やプロモーションビデオのディレクションなど、多数手がける。その他、CM、雑誌、広告、映画監督など、その活動は幅広い。1999年に出版された写真集『目のまえのつづき』(青幻舎)は義父の自殺未遂現場などを撮影し、荒木経惟をして「凄絶ナリ」と唸らせた。2005年『いま』(青幻舎)、2012年に男女300人の絡みを撮影した写真集『そこにすわろうとおもう』(赤々舎)を発売した。
『はじめて あった』
著者:大橋仁
発行:青幻舎
定価:12,000円(本体10,909円)
判型:253×283mm
総頁:240頁