《Aufheben》ギャラリートーク
野田尚稔×牧野真耶
2026/5/17(sun)

\4/27(月)予約申し込みスタート!!/ 2026年5/17(日) 17:00ー18:00(終了予定) 野田尚稔(世田谷美術館 学芸員)×牧野真耶 2015年「VOCA展 2015 現代美術の展望」(上野の森美術館/東京)において、牧野真耶の推薦者であった野田尚稔氏を迎え、10年の時を経て、作品、そして作家の過去と現在、今後についてお二人に語っていただきます。 定員:25名(要予約) 参加費:無料 ※お申込受付は先着順とし、定員になり次第締め切りとさせていただきます。
※配信等の予定はありません。 ※トーク終了後、懇親会を予定しております。 【ご予約・お問い合わせ】
メールにてご予約ください。
①お名前 ②当日のご連絡先(携帯番号など)をご記入の上、件名「5/17ギャラリートーク」info@iwaogallery.jpまでお申し込みください。 ◉ 野田尚稔[Naotoshi Noda] 1971年生まれ。世田谷美術館学芸員。サントリー美術館、草月美術館を経て現職。近年は、美術とデザインが重なり合う領域で活動をしている作家に注目し、展覧会を企画・実施してきた。主な展覧会に、ブルーノ・ムナーリ展(2018年)、宮城壮太郎展(2022年)、倉俣史朗展(2023年)、田中信太郎展(2026年)など。 ◉ 牧野真耶[Maya Makino] 1980年神奈川県生まれ。2009年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻修了。2003年より藍を使用した作品を制作し続けている。国内外のギャラリーの他、2012年 東京都府中市美術館、2015年 上野の森美術館、2016年 藤沢市アートスペース、2017年 東京藝術大学美術館にて作品を発表。主な収蔵先として、西方寺(東京)、いすゞ自動車株式会社(東京)、セントレジス大阪(大阪)、TIAD, Autograph Collection(愛知)、みなかみコレクション(群馬)、ヨシモトポール株式会社(群馬)、東京藝術大学美術館(東京)など。 Instagram:@maya_makino_ Aufheben Maya Makino Exhibition 2026.5.14(thu)-31(sun) Open: Thu,Fri 13:00-19:00 Sat,Sun 12:00-17:00 Close: Mon-Wed

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Aufheben
牧野真耶展
2026/5/14(thu)〜31(sun)

2026年5月14日(木)〜31日(日) [木・金]13:00ー19:00[土・日]12:00ー17:00 [休廊]月・火・水   この度、iwao galleryでは、牧野真耶の個展「Aufheben」を開催いたします。 牧野はこれまで一貫して〝記憶〟という現象を主題に制作を続けてきました。雨の気配や夜の静けさといった日常の些細な感覚を、幼少期の記憶と結びついた原初的なイメージとして描き出します。その表現を支える重要な要素のひとつが、藍という染料です。幾層にも重なる藍の色彩は、支持体の内部へと染み込みながら、時間を内包するかのように画面に定着します。その揺らぎのある色合いは、記憶の曖昧さや移ろいやすさを静かに映し出しています。ミニマルな構成のなかに、人間が持つ普遍的な色彩の記憶を喚起する絵画です。 〝Aufheben(アウフヘーベン)〟は、哲学者ヘーゲルの用語として知られ、保存と消失、否定と継承といった相反する意味を併せ持つ概念です。記憶は呼び起こされるたびに再編され、現在の意識によって更新され続けます。本展の作品は、作家自身の記憶が立ち現れる直前の気配や、変容し続ける時間のあり方そのものを捉えたものです。鑑賞者もまた、どこか懐かしさを感じると同時に、いまこの瞬間の感覚として新たに編み直されるでしょう。 是非この機会にご高覧ください。 ※Aufheben(アウフヘーベン)=ドイツ語。1.持ち上げる・拾い上げる 2.保管する・取っておく 3.取り消す・無効にする。ヘーゲルが提唱した哲学用語(日本語では「止揚」と訳される)でもあり、いくつもの意味を同時にもつ特別な概念で、対立するもの同士がぶつかり合いながら、否定しつつも要素を残し、矛盾に折り合いをつけてより高いレベルへ発展していく。 ✴︎ gallery talk ✴︎ ギャラリートーク 5/17(日)17:00ー18:00 野田尚稔(世田谷美術館 学芸員)×牧野真耶 ※ギャラリートーク(無料、要予約)の申込受付は4/27(月)よりHPにて告知いたします。 ーーーーー Aufheben 牧野真耶の絵画制作は、一貫して「記憶」を想起という行為を通して生成され続ける現象として捉えてきた。思い出は呼び起こされるたびに再編され、保存されると同時に変質する。そこに現れる像は、過去の出来事の再現ではなく、現在の意識によって更新された構造である。 これまでの個展「思い出と物語のあいだ」(2011、日本)、「Faded」(2022、ベルギー)、「Out of Focus」(2025、ベルギー)では、意図的・無意図的な想起において生じる鮮明さと曖昧さの共存、すなわち「思い出される瞬間の不確かさ」そのものが、ミニマルな抽象絵画として提示された。 本展「Aufheben」は、そうした記憶の現象学的な探究を一歩進め、記憶を主題とする段階から、認識が時間をどのように内包して立ち上がるのか、その状態そのものへと焦点を移す試みである。ここで参照される記憶は、もはや回帰される対象だけではなく、一度受け入れられ、内面化され、現在の感覚へと統合された状態として扱われる。 「Aufheben」という概念が示すように、本展における記憶は、保存と消失、否定と継承という相反する運動を同時に孕んでいる。過去は否定されることなく保持されるが、そのままの形では残らない。記憶は解体され、再配置され、結果として「過去に縛られない現在」を支える構造へと変容する。 展示される絵画は、具体的な記憶や出来事を示していない。それらは…

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