広川泰士新作展
あとかた

広川泰士新作展 あとかた

2022年10月6日(木)~23日(日) 木・金・土・日 12:00ー19:00 (最終日17:00まで) ※月・火・水 休廊 広川泰士は、これまで地球の風景や自然、悠久の時間をテーマに宇宙の広がりと数々のスケール感のある作品を発表してきたが、本展は、新型コロナウイルスにより国や地域の移動が困難となった2021年から2022年にかけて制作した作品を展示。このコロナ禍で何かを諦めたり何かを待ち望んだ状態であり、反面、様々なことが加速度的に移りゆく中で広川の内なる時間に変化をもたらしたのか。 ギャラリーという限られた小さい空間で、内なる時間の流れに静かに向き合きあった作品の〝気配〟を感じて欲しい。 「BABEL ordinary landscapes」 (2015年キヤノンギャラリーS)から7年ぶりとなる新作。 ーーーーーーーーー 「想像してみる」 長年の風雨で蓄積した壁の滲み、常に変幻し止まることのない炎、小石、流れる水…… 身近にある対象を写した。 世の中は、陰陽五行(木、火、土、金、水)の循環で成り立っているという説がある。木は火を生じ、火は土を生じ、土は金(鉱物)を生じ、金は水を生じ、水は木を生ず、命の循環のようだ。確かにその通りだと思う。 短命の象徴のように喩えられる「薄羽蜻蛉(うすばかげろう)」、寿命500年とも言われる北の深海に生息する「ニシオンデンザメ」、樹齢何千年の巨樹。世の中の生き物は、種によって天命がある。それでは、命の長さによって時間の感じ方は違うのだろうか? これは想像するしかない。もしかして、それぞれがそれぞれの生を精一杯生き、死に際に〝Life is short〟と叫んでいくのかもしれない。 2022年9月 広川泰士 ーーーーーーーーー 広川泰士(ひろかわたいし) 1950年、神奈川県逗子市生まれ。70年代よりフォトグラファーとして活動を始め、以降、ファッションや広告などの分野で活躍。一方、悠久の時間をテーマに無限の宇宙の広がり、地球の風景や自然を映し出した作品や、環境と人間の存在を問うスケール感のある数々の作品を発表する。世界各都市での個展、美術展への招待出展多数。作品集に『sonomama sonomama』『STILL CRAZY』『TIMESCAPES −無限旋律−』『BABEL』など。 講談社出版文化賞、ニューヨークADC賞、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、A.C.C.最優秀撮影賞、写真の町東川町 国内作家賞など受賞。サンフランシスコ近代美術館、フランス国立図書館、プリンストン大学アートミュージアム、東京都写真美術館他で作品が収蔵されている。

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『flows』を見る/読む

『flows』を見る/読む

2022年8⽉19⽇(⾦)13:00ー18:00 2022年8⽉20⽇(⼟)13:00ー17:00 「(いくつもの⽣の)流れ」を意図して名づけた、写真集『flows』。本書は、キュレーターの私・⼩⾦沢智が、⽗の死をきっかけに、写真家・吉江淳さんに依頼したたった1⽇の葬儀の記録を、アートディレクター・平野篤史さんに写真集として編みたいと相談し、制作した写真集です。 2021年12⽉、私は、きわめて個⼈的であり撮影することが決して⼀般的ではない⾁親の死を写すこと、そしてその⼀連の光景を写真集として編むことを望んでしまいました。キュレーターとして展覧会のカタログを制作したことはあっても、写真集を作ったことがあるわけでもなく、ましてや写真の専⾨家でもない私がこのような⾏動に⾄ったのは、⽗の最期を何かしらの形で残さなければならないという、ほとんど衝動的で、強い欲望のあらわれに違いありません。時間が経っても、いまだその思いの正体をはかりかねていますが、結果、できあがった写真集は、私個⼈の感情を離れ、亡き⽗のための1⽇に⽴ち会ってくださった⼈たちと、めぐる⾵景がおさめられた、どこか透明感のある不思議な⼀冊となりました。 本書は、⾮売品の私家版として制作し、発表を前提として作ったものではありません。ただ、家族・親族だけではなく、友⼈・知⼈に⾒てもらうなか、死という誰もがいつか必ず直⾯することに対して、あるいは、何かを作り、形として残すということに対して、この写真集を機に、さまざまな対話ができるのではないかと考えるようになりました。このたび、iwao gallery からご提案・ご協⼒をいただき、ギャラリー内にて『flows』を⾒る/読む場をつくらせていただきます。展覧会とも少し違う、2 ⽇間の会期では、写真集を会場に置き、⼿にとって⾃由にご覧いただくとともに、この写真集についてのトーク、特別なライブも実施いたします。ご興味がございましたら、どなたさまでも、ぜひご来場・ご参加ください。 (⼩⾦沢智) *会場には、『flows』を数冊置かせていただき、ご覧いただきます。お⼿に取り、ご⾃由にご覧ください。 *本会は展覧会ではありませんが、写真家・吉江淳さんの写真を数枚飾らせていただく予定です。 *会場での撮影は、写真集の表紙・裏表紙のみに限らせていただき、本⽂の撮影はプライバシーの観点からご遠慮ください。 主催:⼩⾦沢智 協⼒:磯辺加代⼦(iwao gallery)、岡安賢⼀(岡安映像デザイン)、⾕⼝昌良(空蓮房)、野⼝忠孝(ターデス株式会社)、前野健太、平野篤 史(AFFORDANCE)、吉江淳(吉江淳写真事務所) ーーーーーーーーーーーーーーーー 写真集『flows』 著者:⼩⾦沢智 写真:吉江淳 アートディレクション・デザイン:平野篤史(AFFORDANCE) ◉⼩⾦沢智(こがねざわ・さとし) キュレーター/東北芸術⼯科⼤学芸術学部美術科⽇本画コース専任講師。世⽥⾕美術館、太⽥市美術館・図書館の学芸員を経て2020年4⽉より現職。1982年、群⾺県前橋市⽣まれ。2008年、明治学院⼤学⼤学院⽂学研究科芸術学専攻博⼠前記課程修了。「現在」の表現をベースに据えながら、ジャンルや歴史を横断するキュレーションを得意とする。近年の主な仕事に、「都美セレクション グループ展 2022 たえて⽇本画のなかりせば:東京都美術館篇」(2022、東京都美術館)キュレーション、開館3周年記念展「HOME/TOWN」(太⽥市美術館・図書館、2021)ディレクションなど。 ◉吉江淳(よし…

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『flows』をめぐって
トーク+ライブ

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2022年8⽉19⽇(⾦) 19:00ー19:45:トーク(登壇:⼩⾦沢智[キュレーター]、平野篤史[アートディレクター]、吉江淳[写真家]) 20:00ー20:30:ライブ(出演:前野健太[シンガーソングライター]) 定員:15名 参加費:無料 お申込フォーム(7/25~):https://forms.gle/r2YSXLRwonpcSe2B6 申込⽅法:トークとライブいずれもご参加可能な⽅に限り、2022年7⽉25⽇(⽉)~8⽉1⽇(⽉)までご希望を承ります。⼈数超過の場合は、抽選とさせていただきます。8⽉5⽇(⾦)までに、⼩⾦沢よりご連絡を差し上げますので、参加の可否を改めてご連絡ください(お返事のない場合は、キャンセルとなる場合があります)。 ※8⽉19⽇は、18時から19時までイベントのセッティングのため会場をクローズとさせていただきます。19時再開場いたします。 ※イベントの模様は、その⼀部を、後⽇YouTubeにて公開予定です。ご了承ください。 ◉前野健太(まえの・けんた) シンガーソングライター、俳優。 1979年2⽉6⽇⽣まれ、埼⽟県⼊間市出⾝。2007 年『ロマンスカー』によりデビュー。ライヴ活動を精⼒的に⾏い、「FUJI ROCK FESTIVAL」「SUMMER SONIC」など⾳楽フェスへの出演を重ねる。俳優活動においては、主演映画『ライブテープ』が第22回東京国際映画祭「⽇本映画・ある視点部⾨」作品賞を受賞。NHK⼤河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』他、TVドラマ、CM、映画、舞台に出演。エッセイ集『百年後』を刊⾏するなど、⽂筆活動にもファンが多く、他アーティストへの楽曲・歌詞提供も⾏う。2022年4⽉、4年ぶりとなるオリジナルアルバム『ワイチャイ』を発表。 https://maenokenta.com お問い合わせ・詳細 ⼩⾦沢智(こがねざわ・さとし) 連絡先: https://www.koganezawasatoshi.com/ 詳細: https://www.koganezawasatoshi.com/flows_event2022.html

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いろ、かたち
藤川孝之展

いろ、かたち 藤川孝之展

2022年7月7日(木)ー24日(日) 木・金・土・日 12:00ー19:00 (最終日17:00まで) ※月・火・水 休廊 藤川の日常に絵と音楽は欠かせない。しなやかに引かれた線、繊細に重ねられた絵具、作品から〝いろ〟と〝かたち〟が奏でる柔らかな音があふれている。会場では、仮設アトリエを作り、藤川が選曲した音楽が流れ、ペインティングやドローイング、コラージュを制作をします。彼の日常の断片を感じながら展示を楽しんでください。 在廊日には、ポートレイトデッサン会もあります。 詳細は、https://iwaogallery.jp/20220617/         ーーーーーーー  近作を中心に「いろ、かたち」を主とする作品を展示します。 コラージュやドローイング、デッサンは会場にて制作します。 様々なレコードとともに、日々変化する風景をお楽しみいただけたら。                       藤川孝之         ーーーーーーー  藤川孝之(フジカワタカユキ) 1962年大阪生まれ、国立市在住。画家・造形家。84年金沢美術工芸大学油絵卒。卒業後、一年間創形美術学校にて銅版画を学ぶ。96年から3年間パリにて素描を学ぶ。2010年よりアトリエショップ「フジカワエハガキ」を始める。日本各地で個展を開催。水彩画、素描、ドローイングの展示に加えて、開催地にてアトリエを作りその場でも制作。雑誌、書籍、CD等の挿画多数。 http://www.tfujikawa.jp/

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ポートレイトデッサン
予約受付中

ポートレイトデッサン 予約受付中

会場にて、(写真からではなく)ご本人(家族&友人)をデッサンいたします。 お一人3,000円より 所要時間20分〜 (ex:ご夫婦3,000円×2 親子3,000円×2) 【デッサン日】 7/7(木) 7/9(土) 7/10(日) 7/14(木) 7/16(土) 7/17(日) 7/21(木) 7/23(土) 7/24(日) 各日12ー16時 【ご予約】 メールにてご希望日時をご予約ください。 ①お名前 ②電話番号 ③希望日時 ④希望人数 を明記の上  件名「ポートレイトデッサン」 info@iwaogallery.jp までお申し込みください。 日程調整後にご連絡いたします。 ※3人以上の場合は要相談 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「いろ、かたち」藤川孝之展 2022.7.7(木)ー24(日) 木・金・土・日 12:00ー19:00 (最終日17:00まで) ※月・火・水 休廊 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくご質問ください。 info@iwaogallery.jp

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萩原朔美写真展
私がいる。2022

萩原朔美写真展 私がいる。2022

2022年6月9日(木)ー26日(日) 木・金・土・日 12:00ー19:00 (最終日17:00まで) ※月・火・水 休廊 増殖しつづける私、がいる。 本展は、2021年2月に新宿Place Mで開催された「私がいる。」の続編になる、新作を展示します。萩原朔美の朝は〝スマホ散歩〟から始まる。自分の影を撮影し続けている。自撮りだと自分が見ている風景が入らない。それが寂しいから仕方なく影を撮ることにしたと彼は言う。風景の中に居る自分の影は、自分のような他人のような、幻影のようで、妙にリアリティがある不思議な存在である。 今では、自撮りより〝自影撮り〟の方が私は好きになってしまった。萩原朔美 ーーーーーーーーーーーーーー 文化の作り手としての萩原朔美は、自己の矛盾に自覚的な「観察者」であることで、多様な表現を示してきた。おそらくこれほどの多種多様な表現を行為した人は現代にはいないであろう。そんな彼の、今回の作品群=為事をどのように捉えることができるのか、楽しみである。老人が携える現代とのコモンセンス-共通感覚とはどのようなものであるか、それが顕になる展覧会であると思っている。 海老塚耕一[現代美術家] ーーーーーーーーーーーーーー 萩原朔美(はぎわらさくみ) 1946年、東京生まれ。映像作家、演出家、エッセイスト。 母は小説家・萩原葉子。祖父は詩人・萩原朔太郎。67年、寺山修司主宰の「演劇実験室・天井棧敷」で役者・演出家として活躍。75年、雑誌「ビックリハウス」編集長に。現在、前橋文学館館長。多摩美術大学名誉教授、アーツ前橋アドバイザー、金沢美術工芸大学客員教授。著書に『思い出のなかの寺山修司』『定点観測』『砂場の街のガリバー』『死んだら何を書いてもいいわ』の他多数。

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Across The Waters
港千尋

Across The Waters 港千尋

2022年5月12日(木)-22日(日) 木・金・土・日 12:00-19:00(最終日は17:00まで) 休廊日:月・火・水 ——旅の始まり、イメージの起源へ。 ブラジル、赤道地帯、ダブリンの一日から洞窟へ、時を遡るイメージの旅を全4章でたどる『Across The Waters』(発行:ABI+P3 販売:Art Bridge Institute)刊行を記念し、著者、港 千尋による写真展を開催いたします。『Across The Waters』に収録された写真のなかから、著者のセレクトによるプリント作品を展示いたします。 ※会場にて『Across The Waters』および関連書籍(ABI+P3既刊、著者近刊)を販売いたします。 主催:Art Bridge Institute  a-b-i.info ーーーーーーーーーーーー 『Across The Waters』港千尋 著  Brazilian Moment / Dog Day Equator / Chromatic Citizen / All Is Always Now 中綴じブックレット4冊 各32頁 28頁 24頁 20頁 三方背ブックケース付/B4変型 デザイン:岡本健+ 発行元:ABI+P3  abip3publishing.org 販売元:Art Bridge Institute  a-b-i.info ーーーーーーーーーーーー 港 千尋(みなと ちひろ) 1960年神奈川県生まれ。写真家。世界を移動しながら創作、研究、執筆、発表を続けている。国際展のキュレーションなども手がけ、あいちトリエンナーレ2016では芸術監督を務めた。写真展「市民の色 chromatic…

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Rumi Rockランデブーツアー2022
新作ゆかた受注会

Rumi Rockランデブーツアー2022 新作ゆかた受注会

Rumi Rockランデブーツアー2022  新作ゆかた受注会 2022.3.31(木)ー4.3(日) 12:00〜19:00 (最終日17:00まで) rendezvous(ランデブー)=待ち合わせ だれかと、どきどき、まちあわせ。 キモノで会えたらまた素敵。 新作ゆかた4色  ・四谷怪談 ・ペラドンナ ・善妙の愛 ・ダマスカスヤギ 他、選べる鼻緒下駄、半襟、下着・・夏の準備はここから! ランデブーのひとときをお過ごしください! ルミロックストア www.rumirock.com お問い合わせ先:info@rumirock.com   03-5603-1316 当日連絡先:090-6101-6887(金子)

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「Like Planets」
Yuka Fujii

「Like Planets」Yuka Fujii

2022.4.14  木・金・土・日 12:00〜19:00 (最終日17:00まで) ※月・火・水 休廊 2018年秋、イギリスでユカ・フジイによる写真集「Like Planets」が出版された。当時のパートナーであったアーティストのデヴィッド・シルヴィアンの静かで親密な存在を記録した写真は、一緒に共有された時代の視覚詩のようである。ホテルの部屋、小さな村、墓地、広大な自然のなか、彼女のファインダーを通して彼の私的な時空が垣間見れる。 コロナ禍、何度ともなく延期を余儀なくされたが、このたび、日本初展示となる写真展「Like Planets」を開催いたします。 ーーーーーーーーー デヴィッド・シルヴィアンの歌と音の美しさに、ヴィジュアルを織り合わせるのは難しい(私は試みたので知っている)が、ユカ・フジイの美しい写真が収められた 写真集「Like Planets」はそれに近いものがあり、彼の魂の中へと誘いかける。 アントン・コービン(オランダ生まれ。写真家、ミュージック・ヴィデオ監督、映画監督) ーーーーーーーーー Artist Statement Like Planets 〜遊星のように〜  「Like Planets」は、アーティストのデヴィッド・シルヴィアンが華々しいポップスターから精神世界の求道者へと急速に変身していった1980年代の前期から後期のドキュメントである。彼は、もはやスポットライトの歪んだ眩しい光の中にいることを望まず、創造的な生活の源と信じる「内なる光」を探求し密やかに旅立った。「それは枯れることのないインスピレーションの井戸だ」と彼は言う。外部からのプレッシャーからやっと解放され、 道徳的葛藤やモラルを問いかけて自己を内省し、自分にとって最も重要なものは何かを熟慮する機会を得た時期でもあった。  私は、彼のこうした感情と思考に推進された精神の旅に同行し、実際 多くの旅をして様々な場所を訪れた。私はいつもカメラを持ち歩いていたので、 孤立した彼の憧れや不満、内観などを写真に収めることができた。彼は時には苛立つこともあったが無関心なことが多かった 。  彼の制作姿勢は常に誠実で、どんなに多くの時間を掛けた創作物でも満足しなければ執着なしに切り捨てたが、それは実験、経験、学習として生かされ、作品として完成したものは包括的だった。妥協や惰性が一切ない作品は美しく、それは彼の日常生活においても同様であり私にインスピレーションを与えてくれた。  同タイトルの写真集はデヴィッドの様々な形態のポートレイトを主としているが、静謐な時間と場所を喚起する簡素なイメージが交錯し、それは象徴的、印象派的なものが多い。幾度となく取られる小休止は、長く影を落とした日々の空虚さであり、結果として時を超えて繋がる時空の旅を示唆する。彼と私は 互いをめぐる遊星のようでありその引力作用の関係は今日も続いている。 Yuka Fujii ーーーーーーーーー Yuka Fujii  イギリスのロンドンを拠点とする写真家、キュレーター、アートディレクター。デヴィッド・シルヴィアンの長年のクリエイティブパートナーであり、彼のレーベル[サマディサウンド(samadhisound.com)]の創設メンバー。

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1st solo exhibition
repeat|Yumi Nishimura

1st solo exhibition repeat|Yumi Nishimura

1st solo exhibition repeat|Yumi Nishimura 西村祐美展 2022年3月10日(木)ー 20(日) 木・金・土・日 12:00〜19:00 (最終日17:00まで) ※月・火・水 休廊 今回が初めての個展となる西村祐美は、美大を卒業してから映像制作に携わり2018年から独学で手織りを用いた制作を始める。今までデジタルな現場に身を置いていた彼女に何が……。手織りにおける「増幅」「ストローク」「単調」この繰り返す行為に魅了された彼女は、自分をコントロールして突き詰めていく。一見、排除されたミニマルな作品だが、鑑賞者が近づくことで単なる面でない質感を意識することになる。本個展では、この2年(コロナ禍)拙いながらも、矜持を持って向き合った作品を展示いたします。是非、ご高覧ください。 ーーーーーーー Artist Statement 私は大学や仕事を通じ、情報デザインや映像制作などの分野で活動してきました。デジタルに依存したどこか実体のない制作を続けるうちに、もっと本質的な素材に立ち返りたい、自分の指で何かを形にしたいという気持ちが高まり、その手段を模索する中で独学で手織りを始めました。 本シリーズでは、同じプロセスをひたすら繰り返すことで得られる〝ミニマル〟な面と、素材の持つ躍動感やそれを扱う人間の手から生じる〝プリミティブ〟な面、その対照的にも感じられる二つの側面について、観察や思考をしています。手作業から生まれる厚み・重み・思い通りにいかなさを好ましく思う一方で、それらを自分の中にあるミニマルな形へと制御・整頓したいという思いにも駆り立てられ、その葛藤が繰り返されます。 自分自身や素材との間で対話を重ねながら、このミニマルとプリミティブの間で揺らぐバランスを探ることが制作のテーマであり、鑑賞側にとっても、この二つの対比における違和感のようなものを体感してもらえるのではないかと考えています。 ーーーーーーー 西村 祐美(にしむら ゆみ) 1984年福岡生まれ。2007年多摩美術大学美術学部情報デザイン学科卒業。主な活動として「Arte Laguna Prize 15 exhibition」(イタリア、2021)、「SICF22」(スパイラルホール、東京、2021)、「Arte Laguna Prize exhibition」(モーリシャス、2021)、「Independent Tokyo」(東京、2019) など。受賞歴に「SICF22 保坂健二朗賞」(2021)、「Arte Laguna Prize 15 ファイナリスト」(2021)、「Independent Tokyo 2019 武石太郎賞・石橋高基賞」(2019) など。

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