
少しだけ前のこと
萬田康文写真展
2026年11月19日(木)〜12月6日(日)
[木・金]13:00ー19:00[土・日]12:00ー17:00
[休廊]月・火・水
この度、iwao galleryでは萬田康文写真展「少しだけ前のこと」を開催いたします。
2024年、25年間暮らした東京を離れ、北海道・東川町へ移住した萬田康文。東京での日々において「どこまでも旅の途中である感覚が拭えなかった」と言う萬田は、写真家であり、料理人であり、釣り人でもある。この独自の歩みは、世界と日常の輪郭を確かめる行為そのものだったかもしれない。現在、環境が大きく変わり、目の前の景色が一変したことで、暮らしそのものがひとつの大きな反射板となり、現れる光景のひとつひとつに、あらためて〝見る〟という行為を意識するようになっていく。
〝光を味わう〟--料理人としての鋭敏な感性を持つ萬田ならではの言葉。彼が捉える光は、決して分かりやすいものではない。雨や霧、雪、川の流れや木々の揺れ、雲の動き、闇から明け方へ、日が昇り、季節が変わる。それらが織りなす微細な表情や、移ろうものの中に潜む陰影にこそ、萬田は深く惹き寄せられていく。新しい地での非日常がやがて日常へと覆い尽くされてしまう前に、まだ自身の意識すら追いついていない静けさの中で、カメラを通して素直にすくい取っていく。
本展では、新しい地に移り住んでから撮影したモノクローム作品を展示いたします。そこにある光と影を見つめる眼差しの鮮度。写真家・萬田康文が見つめた、まだ少しだけ新しい風景。その光を味わっていただければと思います。是非、この機会にご高覧ください。
《gallery talk》
11/20(金)19:00ー20:00
鈴木理策(写真家)×萬田康文
※ギャラリートーク(無料、要予約)の申込受付は11/1(日)より。 HPにて告知いたします。
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少しだけ前のこと
-眼差しの鮮度についての考察-
旅と写真の相性の良さは、多くの写真家たちの作品で証明されている。
目の前の光、事物、空気、初見、未知。常に鮮度の高い光景が目の前に現れる。
見、触れ、嗅ぎ、吸い、食べ、言葉を交わす。非日常性に好奇心が働きやすくなる。
旅は移動でもある。体と脳も移動する。必然的に私たちの感覚はいつもより少し注意深くなる。
そこに何か特別なものを見出し、写真や動画や言葉等に残したいと思う。動機。
私は2024年3月、25年住んだ東京を離れ、毎年旅で訪れていた北海道に移住した。
自分のやるべき事がわかったので、それに見合った背景を探すだけだと思ったからだ。
これまでと全く違う環境に身を置く。その中で大体において、眼差しの向こうに美しいものがある。
ハッとしたりグッときたりの連続。ささやかなものに、まだまだはしゃげる自分がいる。
とはいえ、どれだけの時間がかかるかはわからないが、非日常はいつか日常に覆われてゆく。
塗りつぶされる前にしか見れない光景。それをただただ素直に写真にする。難しくしないこと。
20歳の頃、初めてバックパックを担いで海外旅行をした時のような気持ちで世界を見たい。
2026年
萬田康文
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◉ 萬田康文[Yasufumi Manda]
1975年奈良県生まれ。写真家・料理人、釣り人など。2001年東京総合写真専門学校卒業。雑誌、広告、書籍等で商業カメラマンとしての活動と作家活動を並行して続ける。「見る」という行為に意識を置き、写真制作に取り組む。近年の主な展示に、2011年「MARE」(森岡書店/東京)、2018年「PHOTOGRAPHS, PICTURES」(馬喰町ART+EAT/東京)、2020年「20it.」(カワウソ/東京)、2026年「こと、ひかり」(東川町文化ギャラリー/北海道)など。書籍に、カワウソ萬田康文+大沼ショージ『酒肴ごよみ365日』(誠文堂新光社 2017)『しみじみパスタ帖』(誠文堂新光社 2022)がある。現在は北海道の東川町でパスタ食堂「東カワウソ」を運営。日々の光景を撮る。
Instagram|@yasufumimanda_photographs
A Little While Ago
Yasufumi Manda Photo Exhibition
2026.11.19(thu)-12.6(sun)
Open: Thu,Fri 13:00-19:00 Sat,Sun 12:00-17:00
Close: Mon-Wed
