未発表作品展1975-2016
「井津建郎 地図のない旅」

未発表作品展1975-2016 「井津建郎 地図のない旅」

2021年11月17日(水)ー28日(日)   12:00〜19:00(最終日は17:00) [open] 水ー日 [close] 月・火 人知れず眠っていた何万枚という膨大な数のプリントたち、  静かに時を待っていた作品を作家自身が呼び起こす。 作家活動50年を期して未発表作品を展示いたします。 貴重なunique print(現存する1点ものプリント)をぜひご覧ください。 ※Cyanotype over Platinum print, Platinum-Palladium print, Gelatin Silver print作品を展示。 ーーーーーーーーーーー Artist Statement 50年以上写真を撮影していると、知らずのうちに膨大な数のプリントが埋もれていた。見てみると、その大半は未発表である。一部の〝代表作〟が繰り返し展示されたり、印刷されたりして私の仕事を代表しているのである。それはそれでありがたいことではあるが、日の目を見ない作品たちは、ギャラリーや出版社が売れ行きを期待できなくて省かれてきたのだろうか……(自分自身はそれら多くは悪い作品とは思わない)。 2021年秋、50年間住んだニューヨークから金沢に永住帰国を果たすにあたって、いろいろな意味でこの半世紀の自分の軌跡を振り返り、見直した。とりわけ、危なげな足跡、自由に弾けてる足跡、微かな足跡……、そんな足跡たち(=作品)に日の目を見させたいと思った。 ーーーーーーーーーーー 井津建郎(Kenro Izu)   1949年大阪生まれ。日本大学芸術学部に学んだ後、1971年に渡米。以来ニューヨークを拠点として作品制作と発表を続け、現在に至る。30数年間にわたって世界の〝聖地〟を14×20インチの超大型カメラで撮影、プラチナプリントによる表現の他、植物、果実や人体の習作をスタジオにて制作。近年は中判フィルムで撮影し、銀塩プリントによる『インド・永遠の光』、中判デジタルカメラによる『ポンペイ・鎮魂歌』なども制作、発表。新作『NOH』も近日中に発表する。作品はメトロポリタン美術館はじめ海外の多くの美術館にコレクションされている。 ※2021年秋、ニューヨークより金沢へ居を移す。 https://kenroizu.com

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オープン・ウォーター~水(*)開く~
齋藤彰英「東京礫層:Tokyo Gravel」

オープン・ウォーター~水(*)開く~  齋藤彰英「東京礫層:Tokyo Gravel」

オープン・ウォーター~水(*)開く~ 齋藤彰英「東京礫層:Tokyo Gravel」 2021.8.25(水)ー9.5(日) 12:00~19:00(最終日は17:00) [open] 水ー日 [close] 月・火 「オープン・ウォーター~水(*)開く~」プロジェクトでは、この夏、齋藤彰英の個展「東京礫層:Tokyo Gravel」を開催いたします。写真を主な表現のフィールドとして活動する齋藤彰英は、糸魚川静岡構造線や中央構造線、あるいはフォッサマグナといった日本列島の形成史が刻まれた地形を歩き、数千万年に及ぶ時間の中で連綿と紡がれた私たちの記憶、水が流体として示す造形に着目し写真作品を制作してきました。本展覧会では、「約8万年前から繰り返される多摩川の流路変化」「高層ビル群を支える地層『東京礫層』」の二つの要素を題材に、川が作った平野としての東京を見つめなおす作品を展示します。 ーーーーーーーーーー 強度の弱い関東ローム層に覆われた東京において世界有数の高層建築を可能にしたのは、ローム層の下に堆積する「東京礫層」と呼ばれる強度の高い地層です。これは約20万年前のかつての多摩川が、東京の西方に位置する山々を削り押し流した石の堆積層です。現在の多摩川は、山梨県笠取山の水干(みずひ)を水源とし、東京と神奈川を流れる全長138kmの河川です。しかし、悠久の時間の中で多摩川の流れは幾度も変わり、その都度、その流路に沿って東京全域に石を堆積させました。東京タワーや都庁ビル、近年ではスカイツリーなど、東京の高層建築はこの東京礫層に杭打ちすることで建設されています。 また、約8万年前に起きた立川断層を由来とする地震は、その地震による地形の変動によって当時狭山丘陵の北側を流れていた多摩川の流路を大きく南に変化させました。これによって狭山丘陵を穂先とした土地が多摩川に削られることなく残り、現在の武蔵野台地として形作られました。 本展では、東京に立ち並ぶビル群の光を俯瞰し、かつて流れていた多摩川の景色を浮かび上がらせていきます。 ーーーーーーーーーー 齋藤彰英 Akihide Saito[写真家] 1983年 静岡生まれ。多摩美術大学美術学部 情報デザイン学科芸術コース卒業。東京藝術大学大学院美術研究科 先端芸術表現専攻 修了。 https://sites.google.com/site/saitoakihide ーーーーーーーーーー 【オープン・ウォーター~水(*)開く~】 東京の歴史において豊かな水脈が果たしてきた役割をあらためて確認するとともに、水のもつ可能性をアートの創造力から掘り起こすことで、東京を21世紀の水都として活性化しようとするプロジェクトです。かつて水都と呼ばれた江戸・東京は、街中を縦横に水路が巡り、水に向かって大きく開かれた都市でした。高度経済成長時代に交通や物流の主役を陸路に奪われると、水は都市の背後へと退き、わたしたちの生活から遠ざけられてきました。しかし、今も東京が豊かな水の都市であることに変わりはありません。今一度東京の川や海に目を向け、水の持つ豊かさに触れる機会を創りたい。 「オープン・ウォーター~水(*)開く」では、人々が東京の水と関わる機会をアートによって創出することを目指しています。 https://openwater-mizuhiraku.com/ 主催:オープン・ウォーター実行委員会 助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京    公益財団法人朝日新聞文化財団

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谷口昌良「写真少年 1973-2011」展
とある写真少年の70〜90年代をみる

谷口昌良「写真少年 1973-2011」展

谷口昌良「写真少年 1973-2011」展 とある写真少年の70〜90年代をみる 2021.6.17(木)ー7.4(日)  12:00ー19:00(最終日は17:00) [open] 木・金・土・日  [close] 月・火・水 ーーーーーーーーーーーーー 「PHOTO-BOY 1973-1979」(2009年)、「PHOTO-BOY 1979-1988 MY ROSE PERIOD IN AMERICA」(2017年)、「PHOTO-BOY 1988-2011 Life, Photography, and Home」(2018年)作品集〝写真少年シリーズ〟の三部作から構成された、12年ぶりの谷口昌良の個展です。谷口の私物(当時のカメラ、雑誌、LP、写真集、スクラップブック等)も展示いたします。 純粋に写真に対する喜びを感じていた〝とある写真少年〟に再び向き合い、自ら紐解く。作品を通し、時代の濃厚さを含めて〝とある写真少年〟の70〜90年代を感じ、今の世代に何か投げかけることができるか。彼は言う。「ノスタルジーではない。パッションだ!」と。 いつしか写真少年は写真坊主に…… ーーーーーーーーーーーーー 谷口昌良(たにぐちあきよし) [空蓮房房主 僧侶 写真家] 1960年東京・蔵前に生まれる。中学生から写真を始め、高校卒業と同時に渡米。1979年-83年、ニューヨークにてLeoRubinfienに師事。1984-88年、ロサンゼルスにて浄土宗開教使に就く。現在、長應院の住職でもあり、寺院内に空蓮房(写真ギャラリー)を建立した。写真家・畠山直哉との共著者に『仏教と写真』がある。

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1887ー1921
川上涼花 没後100年記念展

川上涼花 没後100年記念展

1887ー1921 川上涼花 没後100年記念展 2021.5.5[水・祝]6[木]7[金]8[土]9[日]  12:00〜19:00(最終日は17:00) ◉川上涼花(1887-1921)は大正期に新しい表現を求める若手芸術家が集うフュウザン会の中心的人物として活躍した洋画家です。個性的な青年画家たちのなかでも、涼花の作品はその異色ぶりから最も注目されたと伝えられています。のちに油彩画のほか木炭素描、日本画的な屏風画・絵巻なども制作する一方で新聞・雑誌の挿絵や執筆も手がけています。 ◉1921年に34歳という若さでこの世を去り、戦災で焼失して現存する作品が少ないことで、その名はあまり知られていませんが、「仙人」と呼ばれた涼花の暮らしぶりは、慎み深く、音もなく流れる小川のような静けさであったといいます。東中野にアトリエを構え、周辺の風景を題材にたくさんの木炭画を制作しながら、新たな色彩表現・抽象表現を模索しました。 ◉没後100年を記念し、セザンヌやモネ等の影響を感じさせる油彩画1点、水彩画1点、色のない世界で自然描写を研究した木炭画3点を展示するとともに、川上涼花34年の人生を振り返ります。 https://kawakamiryokwa.wixsite.com/my-site kawakami.ryokwa@gmail.com

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戸田ツトムのブックデザイン展
物質的恍惚デザインの地平へ

戸田ツトムのブックデザイン展

〈戸田ツトムvs伊藤俊治〉 物質的恍惚デザインの地平へ 戸田ツトム1980’sエディトリアルデザインを中心に   2020.11.19(Thu)-23(Mon) 12:00ー19:00(最終日は17:00) 2020年7月に逝去されたデザイナー、戸田ツトム。 そのブックデザインの魅力を紹介し、活動をふり返るイベントを開催します。 iwao galleryでは、伊藤俊治(美術評論家)の著書を数多くデザインした戸田ツトムのブックデザインを中心に展示いたします。   ※別会場でも戸田さんの展示が開催されます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 〈松田行正セレクション〉戸田ツトムのブックデザイン 急進的マンネリズム 会期:2020年11月21ー22日、28ー29日、12月5ー6日[土日6日間]12:00ー18:00 場所:Book&Design(東京都台東区浅草2-1-14 3F) https://book-design.jp/events/422/ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

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港 千尋写真展 「対馬」

港 千尋写真展 「対馬」 iwao gallery

「対馬」港千尋写真展 “ TSUSHIMA “ Chihiro Minato ーーーーーーーー 2019.11.14 thu — 12.1 sun 12:00〜19:00 [open] 木・金・土・日 [close] 月・火・水 作家在廊日:11/28(木)12:00〜13:00 11/29(金)17:00〜 11/30(土)17:00〜 ※都合により予定が変更する場合があります ーーーーーーーー 港千尋(みなとちひろ) 1960年神奈川県生まれ。写真家。世界を移動しながら創作、研究、執筆、発表を続けている。国際展のキュレーションなども手がけ、あいちトリエンナーレ2016では芸術監督を務めた。写真集に『瞬間の山』『文字の母たち』(いずれもインスクリプト)、最新刊に『インフラグラム 映像文明の新世紀』(講談社選書メチエ 2019)など多数。『風景論――変貌する地球と日本の記憶』(中央公論新社 2018)で2019年度日本写真協会賞を受賞。多摩美術大学情報デザイン学科教授。

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